双極性障害は完治するか?


鬱病だと、よく「治った」という話を聞きますが、(薬を必要とせず、社会復帰ができるようになる) 双極性障害の場合は、

一卵性双生児における一致率は50~80%と、二卵性双生児(5~30%)よりも高いことから、遺伝要因の関与が高いことが指摘されている[1]。双極性障害の躁状態、うつ状態は、ほとんどの場合回復するが、再発することが多く、生涯にわたる薬物投与による予防が必要となることが一般的である。(wikipedia – 双極性障害)

とあり、治る可能性が高いが、服薬による再発の予防が必要と言われています。 しかも、遺伝要因の関与が高いともあります。

(私の場合、近親者を思い浮かべると、確かに躁鬱の気がある人物が、両方の家系で数人、思い当たる節があります。。。)
こういった記事を目にすると、どうしても「ああ、私の病気は治らないんだ。。。」「遺伝するなんてどうしよう。」と思ってしまいますよね。クリニックにお世話になっている、私たちのような患者は、元から強い感受性を持った繊細な人が多いように思います。なので、そういった悲観的な物事につい心が引っ張られていってしまいますが、反面、物は言いよう、とも思うんですよね。

私は、結局生きていくなら希望のあるほうを、死ぬときに人生に満足できる生き方がしたいと、常々思ってきました。
この病気にかかって無事寛解をした方々の意見で、目立つのは「刺激を少なくしてやることで、躁のスイッチが入るのを抑え、できるだけ波のない生活を送れるようにコントロールするのがベター」というものでした。

一方で「刺激がないなんて つまらない。躁状態は周りに迷惑がかかるのは分かっているけど、景色がきらきらして見えたり、急に新鮮な感覚になったりすることを捨てたくない」という意見もあるようです。

双極性障害を持つ芸術家ではゴッホが有名ですが、そういう爆発的な創作意欲を持続できるのも双極性障害の特徴の一つであるんじゃないかと思います。でも、双極性障害の患者全員が芸術家になれる訳じゃあありません。

(そもそも、スイッチ入ったときだけ仕事する、っていうスタイルが許される職業が世の中にどれくらい存在するのか。。)

なので、自分の心の底にあるきらめきは捨てたくないけど、実際問題それじゃあ生活ができないです。という、そういうちょっと複雑な自分の思いを持ちつつ、インターネットで情報を収集している折に、神田橋條治さんという方の講演の一部始終を書き起こして掲載しているブログを見つけました。

その内容は、個性的で、ぶっちゃけた話、「気」を読むなど神秘めいた話も混じりつつ賛否両論のあるであろう、ざっくばらんな内容だったのですが、あくまで患者に寄り添い、患者が生きることに前向きになれるような心遣いや話し方を「実践」されているところに、私はとても共感しました。

物は言いよう、病は気から、と言いますが、それを実践で分かっている人だなあと思いました。

特に、

双極性障害の人は、社会的に人間関係の中でいきていく能力は、内省して言語化できる人よりもずっと優れてます。

(中略)

そういうのが、つまり人に何かをしてあげて、自分が何かをしてあげたために人が少しでも幸せになれて、それで自分がうれしい、というのが、双極性障害の人の精神療法の目標です。そういう方向に進むように仕向けてあげること が、いちばんの精神療法で、内省をさせるのがいちばん悪い精神療法。反省させて、自分の中のよくない部分を見つける内省が最悪です。

ここで驚いたのは、治療方針が寛解(薬を飲みながら、気分が安定している状態、再発しないように様子を見ていく段階。)を通りこして、どのように社会復帰していったらいいか、双極性障害を持つ患者の適性を見通して助言していること。

これは、これから治療をはじめて最終的には社会復帰をしたいと願う私にとって、とても勇気づけられる内容でした。病を見るのではなく人を見てきたからこそ言える言葉なのかもしれません。どんな病人でも、自然治癒力の力なしでは回復が難しいように、精神的な病も同じく、生きる希望なしに回復は難しいと言っているような気がします。

また、

じゃあ躁うつの波は天性のもので、ずうっとあるんだから、薬をずっと飲まなきゃいかんとなると、薬漬けだ。煙草をやめられないのと同じで、薬をやめられないようになるか。そんなことはないんです。そうでない人もたくさんいるの。

さっき言いましたように、人にしてあげて自分がうれしいというこ と、それから気分屋的にこうしてみたり、ああしてみたり、講演会に出ても面白くなかったら我慢せんで途中から帰ったり、そういう生活をするとだんだん波が 小さくなってくる。本質としては消えません。消えないけど、小さくなります。

つまり中学校や高校のときは、波があっても、病院なんかにかかってなかった。「この頃、調子悪いなぁ」と思っても、病院にかかってなかった。その頃のようになります。

双極性障害の人の精神療法のコツは、これを本人に言うの。次の標語を言います、「気分屋的に生きれば、気分は安定する」

こういった希望のある発言をされているお医者様もいらっしゃるんだということが、私のこれからの治療のはげみにもなりそうです。

原文はぜひ下記のURLからお読みください。

YOKOのラピッドサイクラー(急速交代型)と共に/神田橋條治先生の講演
http://ameblo.jp/effort84/entry-10114493868.html

今回は、一人のお医者様の講演中の言葉をお借りして、「双極性障害の完治」について触れてみましたが、一般的に言われている「寛解がせいぜい」という言葉をとりあえず頭のすみっこに追いやって、可能性がある限り、色々と試してみたいと思います。

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